マシントレーニングにはない魅力が人気。「自重トレ」はダイエットにも効く?
自重トレーニングを徹底検証①
日常の動きに則している
ほかに自重トレーニングの強みとしてあげられるのは、それが「日常生活に則した」動きであるということ。坂詰氏がわかりやすくこうたとえてくれた。
「前に転びそうになったとき…手をついて顔を打たないようにする、これは腕立て伏せの動き。後ろに仰向けに倒れそうになったとき…体を丸めて頭を打たないようにする、これは腹筋の動き。さらに階段を登ったり下ったりする…これはスクワットの動きです。日常生活で生きてくるんです。マシンは座ったままできるのがいいところですが、日常生活ではそういった動きは少ないですよね」(同)
そもそも一般人にとってまず必要なのは、自分の体重をしっかり支えることができる筋力だ。
「ベンチプレスで100kg、スクワットで200kgあげられるのはすごいことです。しかし自分の体重より重いものを持つ筋力は、普通の人は必要ありません。自分の体重をコントロールする筋肉をまず取り戻すこと。筋肉は20歳をピークにして、そこから年間0.5%ぐらい少しずつ少しずつ減っていきます。それがリカバリーできればいいのです」(同)
体を大きく筋肉隆々にするのではなく、健康的な生活をおくるために必要なナチュラルな筋肉をつける、年齢とともに衰える筋肉をしっかりキープし続ける、これが自重トレーニングのポイントといえそうだ。